底抜けイドの貯水槽

idとはEs 無意識の本能的快楽原則。ここでは主に、物欲のこと。

最初の万年筆について

東京・文化学園大学の近くにオシャレな雑貨・文房具屋さんができた。

落ち着いた佇まいで、あまり見かけない商品も多い、通い甲斐のあるお店。

WRITE&DRAW.

http://write-draw.jp/

 

 月曜定休らしいが月曜以外も閉まっていることが多い気がする。と思ってHPを見てみたら、どうやら店主さんが色々とお忙しいらしい。(H29.10月現在)

 

初めてそこに入りそこで出会ったのがこちら

ペリカン ツイスト(シルバー)

そもそも万年筆というものに興味が特になかったのだが、ここでテスターで試し書きをしてみて吃驚。

・・・何だこの書き心地!

それまで散々「なめらかボールペン」系に手を出しまくっていたのだが、それらへの興味が一瞬で全て万年筆に向けられた。罪深い・・・。

 

しかし購入した品は(当然だったのですが当時は知らず、)サンプル品とは全く違う書き心地。

なんだかひっかかるような、スムーズに行かない感じ。不良品かと思った・・・。

 

しかし慣れるまで使った今なら、この万年筆の良さが分かる。

インクフローは良すぎず悪すぎず、インクを必要以上に消費しようとしない。

 

これがもう少し安い万年筆になると、やたらインクフローが良すぎて書いた線が1秒ほど光をぬらっと反射する。(多分、製品精度が一定に保てないからインクを出やすい設計にして書き心地を保っているのかと思うのだが、どうなんだろ)

あ、もちろん良し悪しは使用者次第で、安い方はインクの消費は激しそうですがメリットもある。インクフローがよければ紙をペン先でなでるだけでかすれない線が引けるので、あまり筆圧をかけなくなり、肩が凝りにくくなった気がしたりする。笑。一方で、短い線の「はらい」や、あとは細い線が苦手のようだ。

 

ツイストは必要以上にインクが出てくる感じはない。線の太さやインクの濃淡を(多少は)筆圧で調整できる。さすがに撫でるだけというような筆圧では線はかすれることもあるが、ペンの傾きやペンを動かす速さ次第でどうとでもなるだろう。

 

それから、これはなんとなーくだが、筆記中の音が手持ちの中で一番鉛筆っぽい気がする。他の万年筆は文字を書いているときはあまり音が無い気がするが、ツイストは紙と擦れる「しゃりしゃり」~「さりさり」みたいな音が心地良い。私だけかもしれませんが・・・。

 

独特の形をしているが、決して持ちにくくなどない。むしろ三角鉛筆に近い形状なのだから、持ちやすくすらあるだろう。ただ、あまり名前が挙がることもないからあまり店頭ではみかけにくいのかな?とも思う。

 

インクがたっぷり出るタイプの万年筆が苦手な方にオススメしたい。

ペン先が引っかかる人も、暫く使えばペン先が自身の筆記時の癖に合わせて削れてくれて、後々書きやすくなるので是非愛でてあげてください。

 

追記

力を強めに使ってたらインクフローが良くなって来ました。そりゃそうだ。